タイに60日以上滞在したいと思う人にとって、不可欠なのが観光ビザ
もちろんビザランやノービザ入国を繰り返すという方法もありますが、結果的にビザを取る方が安上りだったりしますし、タイ政府もビザを取って入国することを推奨しています。
※もちろん30日以内の滞在の場合は、ビザなしで問題ありません。
ここ数年、タイの観光ビザを取得しやすいとされているのはラオスの首都ビエンチャン
ですがマレーシアのクアラルンプールも、必要書類さえそろえば比較的簡単にビザを発行してくれます
ちなみに昨年までは、マレーシア・ペナン島も簡単にビザが取得できると大人気でしたが、今現在タイ観光ビザの取得はかなり厳しくなっているのであまりおすすめできません。
今回この記事では、初めて行く人でもクアラルンプールでタイの観光ビザが取得できるよう、工程を詳細に説明していきます。
(この記事の内容は2019年2月時点での最新情報になります)
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タイ観光ビザをクアラルンプール・ペナンで取得するにはオンライン予約が必要
2019年2月6日より、タイの観光ビザをクアラルンプールやペナン島で取得したいと思われる方は、事前にオンラインで予約する必要があります。
※情報ソースはこちら
予約はこちらのページで行なうことが可能。
実際に使っていないので何とも言えないのですが、希望の日時をクリックし、名前と人数を入力すればOKだと思われます。
この件に関しては、また後日追記します。
タイビザをクアラルンプールで取得するために必要なものは
クアラルンプールでタイの観光ビザを取得するために必要なもの
- パスポート(有効期限が6か月以上残っていて、1ページ以上空白ページがあるもの)
- パスポートの顔写真ページのコピー
- カラー写真(3.5×4.5)×1枚 背景は青か白
- タイ出入国の航空券チケット
- タイの滞在先を滞在する書類(ホテルの領収書等)か賃貸契約書
- 記入済みチェックリスト
- 記入済み申請用紙
- 現金 150マレーシアリンギット(タイバーツでも可)
ラオス・ビエンチャンでタイビザを取得する時と大きく違うのは、タイ出入国のチケットとタイの滞在先証明が必要なこと
この2つが揃えられなければ、クアラルンプールでのビザ申請はまず無理だと思って間違いありません。
タイに入国する際に飛行機を使わず陸路で入国する場合、車両の登録番号や所有者のIDカードのコピーに、青いボールペンでサインが入ったものが必要。
またタイでの滞在先が知人宅という場合は、その知人からの紹介状とIDカードのコピー(青いボールペンのサイン入り)が必要です。
支払方法は現金のみで、ビザ受取日ではなく申請日に必要
クレジットカード・デビットカードは使えないので要注意
窓口に WE ACCEPT BATH/RINGGIT という張り紙があったので、マレーシアリンギット以外にタイバーツも使用可能ですが、タイバーツだといくらになるのか確認することはできませんでした(おそらく1,500バーツ)。
チェックリストとビザ申請用紙は当日タイ大使館でももらえますが、大使館サイトからダウンロードできるのでプリントアウトして事前に書いていくのがおすすめ
ラオス・ビエンチャンの申請用紙と似ていますが、よく見るといろいろ違う箇所があるので、上記リンクから最新版の申請用紙やチェックリストをダウンロードし、青いボールペンで記入しておきましょう
要注意ポイント
ビエンチャンとは違い、周辺にはコピー屋さんも写真屋さんもいません。
パスポートの顔写真ページのコピーやカラー写真1枚は、事前に準備するのを忘れないようにしましょう
2万バーツ以上の残高証明が必要という噂もありましたが、今現在残高証明書は要求されませんでした。
チェックシートにもないので必要ないと思われますが、不安な方は英文の残高証明書をいつでも出せるようにしておくか、通帳のコピーを持ち歩くと良いかもしれません。
我が家はいつでも英文の残高証明書を出せるよう、住信SBIネット銀行に夫婦それぞれ10万円ずつ入金してあります。
住信SBIネット銀行は、有料のことが多い英文残高証明書を24時間無料で、しかもPDFの形で出すことができるので重宝しています。
タイビザ申請書やチェックシートの記入方法(クアラルンプール・タイ大使館用)
マレーシアのタイ大使館用の申請書は、それほど難しい申請書ではありませんが、最初記入するときは戸惑うはず。
今回、私が申請して無事タイビザを取得できた時の申請書の記入例を載せておきます
私の記入例が100%正しい自信は正直ありませんが、何も突っ込まれることなくこの内容で申請することができました。
ちなみにクアラルンプールのタイ大使館には、申請書記入の模範例が掲示されています。
こちらは英語ですが参考までに載せておきます。
またこちらのタイ大使館のHPには、記入方法や書類の準備方法を説明したYouTube動画(英語)もあるので、どうしても分からないときは参考にできるでしょう。
チェックシートは、観光ビザの申請の方は①~⑥までチェックしてサインするだけ
記入済みの申請書+チェックシートと、パスポートコピーや写真と必要書類・現金を用意し終わったら、後は申請日にタイ大使館に行くだけです。
クアラルンプールのタイ大使館への行き方
クアラルンプールのタイ大使館の最寄り駅は、アンパンパーク(Ampang Park)
電車の切符を買うときは、ピンク色の路線5番 LRT LALUAN KELANA JAYA の中から探しましょう。
KLセントラル駅からだと6駅乗れば到着。
電車を降りて駅から出ると目の前に大通りがあるので、東の方にまっすぐ進みます。
大使館に行くにはこの大通りを渡らなければいけないのですが、歩道橋を使うより信号のところで小走りで渡った方が楽だと思います。
大通りを渡ってしまえば、あとは道なりにまっすぐ進むだけ。
徒歩約10分で到着。
出入りはこの狭い入口から行います。
朝とはいえかなり暑いので、女性の方は日傘か帽子を用意しておくといいかもしれません。
ちなみにGrabタクシーを使っても、KLセントラル駅からタイ大使館までRM15(約450円)~RM25(約750円)程度
ブキッビンタンエリアからだとさらに安く移動できるので、サクッとタクシー移動というのも選択肢の一つでしょう。
ただタクシーだと電車と違い時間が読めないので、少し早めに出るといいかもしれません。
タイ大使館までのバス移動の方法は
タイ大使館の目の前には、「ROYAL THAI EMBASSY」というバス停留所があります
それでバスを利用すれば、かなり楽に大使館までの移動を行うことができます。
特にビザ申請し終わった帰りは歩くのがだるいので、アンパンパーク駅まで一駅バスで移動するのがおすすめ。
さらにアンパンパーク駅の次の駅がKLCC駅なので、そのままバスに乗っていればペドロナスツインタワーやKLCC公園の目の前まで行くことができます。
逆にKLCCエリアに宿泊されている方も、バスで大使館に行くのが一番楽な方法と言えるでしょう
バス停留所「ROYAL THAI EMBASSY」に停まるのは、300番と303番のバス
バスの前や横や後ろに大きく何番のバスかが記載されています。
恐らくですが、タイ大使館の前の通りは300番と303番のバスしか通らない気がします。
5~7分に1本やってくるので、一本バスを逃しても慌てなくて大丈夫。
合図しないとバスは通り過ぎてしまうので要注意です
バスに乗るときは、前方の運転手の横のドアから乗ると良いでしょう
料金は1リンギットなので、青い1リンギット札を写真に写っている運転手の横のシルバーのボックスに投入すると、運転手が乗車券をくれます。
KLCC駅からタイ大使館に向かうバスの乗り場はここ
ペドロナスツインタワーの目の前にバス停があります。
バス停はいくつかあるので、大使館行きのバスの300番と303番の表示があるかしっかり確認しましょう
KLCC~タイ大使館まで約7分で到着しました。
アンパンパーク駅からタイ大使館に向かうバス乗り場はここ
位置的には少し戻った位置にバス停があります。
バス停に着くまでに数分かかるので、個人的には大使館まで10分歩いて行ってもいいかなと感じました。
今回はKLCCとアンパンパーク駅のバス停を紹介しましたが、最近のグーグルマップには路線ごとにバス停がかなり細かく記載されています。
自分の宿泊先の近くに、もっと都合の良いバス停がないか調べてみると良いでしょう。
タイ大使館にバスで行けるKLCC公園エリアのホテルをチェック
クアラルンプールのタイビザ申請は何時に行くのがおすすめ
クアラルンプールのタイ大使館の申請受付時間は9:30~11:30
ちなみに、開門前の9時5分に到着したときの様子がこんな感じ
開門30分前の時点で待っていたのは約30人。
ただ列ができているわけではなく、なんとなくみんな入り口あたりで待っている感じ。
その後行列っぽいものもできたのですが、行列に並ばずに入口周辺で待っている人も多くちょっとカオスな感じに。
入口のドアが開いたのは9時20分頃。
ドアが開くと同時に人がドアに密集し大混乱になり、ちょっとした小競り合いも起きていました。
ラオスのビエンチャンは申請順に翌日ビザが渡されますが、クアラルンプールのタイ大使館の場合、申請順ではなく翌日の受付順にビザが渡されます
それで最初の混雑を避けたいという方は、無理に開門に間に合わせるように行かなくてもいいかなと思います。
大使館のゲートには係員がいて、そこで整理番号とビザ申請書とチェックシートが配布されます。
その後タイ大使館が開くまで、外で座って待機することになります。
この日は、割り込んできた某大陸のおばさん集団に負けないよう頑張ったので、13番目の申請でした。
ちなみにタイ大使館のHPにはこんな気になる一文が。
Due to the very high number of applications, the Royal Thai Embassy is able to accept and process only 130 applications per day.
申請件数が非常に多いため、ロイヤル・タイ大使館は1日当たり130件の申請のみを受け付け、処理することができます。
参考までに、我が家がビザの申請が終わった9時50分に撮った写真がこちら
大使館内には席がびっしり埋まるくらいの人が待っていて…
さらに外にも数十人が待っています。
外で待っている人の中にはもう申請が終わった人もいますし、今申請書に記入しているという人もいるので一概には言えませんが、恐らくこの時点で80人程度はいたと思います。
そう考えると、11時半ギリギリに行くのはちょっと危険な気が
もし可能なら9時台にタイ大使館に到着できると、安心してビザ申請できることでしょう。
さらに事前に申請用紙とチェックシートに記入しておけば、到着後すぐに申請窓口に向かうことができます
クアラルンプールでタイビザ申請時に気を付けた方がいいことは
ラオス・ビエンチャンでのタイビザ申請とは異なり、クアラルンプールのタイ大使館にはドレスコードがあります
カジュアル以上のドレスコードなので、サンダルやハーフパンツはNG
私も、暑い中頑張って長ズボンと靴を履いていきました。
ただ実際に行ってみるとドレスコードを守っていない人もかなりいましたが、それが理由で申請が却下されている人はいませんでした。
またタイ大使館の中はクーラーが効いていますが、一気に中に入れるわけではありませんし、外で待つ時間も長くなる可能性があるので、水分を持ち歩くことをおすすめします
アンパンパーク駅からタイ大使館までの道に、コンビニ的なものは皆無なので要注意。
またパスポートのコピーや写真を忘れると、リカバリーが効かない可能性もあるので、忘れ物には十分注意しましょう
ビザを取るときには、当然ながらパスポートを預けることになります。
両替などはパスポートが必要なことがあるので、事前に終わらせておきましょう。
またタイビザの申請日にホテルを移動する予定のある方は、パスポートがないとチェックインできない可能性があります
宿泊する人全員のパスポートコピーを用意しておくと良いでしょう
タイビザの受け取り日は早めに行くのがおすすめ
タイビザの受け取りができるのは、申請翌日の14:30~16:30
ただ先ほども言ったように、ビザの受け取りは申請順ではなく受取日の整理番号順なので、開門1時間前にはすでに人が並んでいます。
我が家は開門45分程前に行ったので、15時前にビザを受け取ることができました。
ですが大使館ゲートが開くときの争いはなかなか大変で、特に中国人とファランが激しくもめていました。
夕方以降に予定があって絶対早くビザを受け取りたいという方は、少なくとも1時間前には大使館に行き、上の画像の入口周辺から絶対に動かないことをおすすめします
絶対割り込む人がいるので、ドアが開いた時には恐らく一悶着あるはず。
でも多少割り込まれたとしても、早めにビザを受け取れるでしょう。
逆にその日は特に予定がないという方は、受け取りのピークが過ぎた16時前後に行くのがおすすめ
その方が待ち時間も少なく、賢い選択かもしれません。
タイビザ取るならビエンチャンとクアラルンプールどっちがおすすめ
ビエンチャンで観光ビザ取得にかかる費用は1000バーツ(約3000円)、一方クアラルンプールだとRM150(約4500円)
ただビエンチャンの場合、ホテル代やトゥクトゥクの移動費用が高くなるので、かかる費用はそれほど変わらないかもしれません。
ちなみに我が家のあるチェンマイ周辺からだと、クアラルンプールの方が飛行機の直行便があってアクセスが容易。
またどちらも混雑はしますが、一日の上限が130人と決まっている分、クアラルンプールの方が少しだけいいかもしれません。
ビエンチャンの場合ビザ取りツアーの団体がいるので、曜日によっては開門前の7時半に並んでも、整理番号が200番越えだったりします。
一方、混雑しているがゆえに、審査が甘めなのは間違いなくビエンチャン
ビエンチャンでビザ申請が却下されるのは、よほどのことがある時だけ。
クアラルンプールでビザ申請する上で必須の航空券チケットや滞在先証明ができない方は、ビエンチャン一択になるかと思います。
クアラルンプールでタイ観光ビザ申請まとめ
クアラルンプールでタイの観光ビザを申請する手順・工程を今回は紹介しました
クアラルンプールでの申請は大変なイメージがあったのですが、意外とあっけなく終了。
妻もクアラルンプールでのタイビザ申請を気に入ったようです。
ビザ申請に関する情報はどんどん変わっていくので、こちらの記事も随時情報をアップデートしていく予定です。
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